【サステナビリティ時代の戦略眼と現実解 メルマガ Vol.17 2026年1月7日号】 2026年の展望 意味が多様化し深化する社会 「規模の経済」の創造的破壊に挑戦する年

「規模の経済」は間違いなく私たちの暮らしを豊かなものにしました。生活を便利にする商品を安価に手に入れて手間いらずの暮らし方が実現し、その分だけ心豊かさを追求する余裕も得ることもできるようになりました。

1.「規模の経済」の現在

どんなに素晴らしいアイデアや技術であっても、事業化して社会の中で普及させていくには資金が必要です。人のニーズを画一化して事業効率を高め、多額の資金を集めて大量生産・大量販売ができるようになれば単位当たりにかかるコストを下げることができます。だから誰もが、自然の成り行きで「規模の経済」を目指すようになります。しかし、画一化した市場には「収穫逓減の法則」と「限界効用逓減の法則」という制約があります。だから、不連続に、新結合と創造的破壊の過程を経て、新たなイノベーションによる成長が続いていきます。そして今は、モノの消費を通して心豊かさを追求する社会へとなってきたのです。

2.より個人化した多様性を包摂する社会

人の心の本質は、他の人の思いに共感し関係の構築を図りながら自分らしく生きていこうという意志にあります。誰もが心の奥底で叶えたいと思っている心豊かさはそれぞれに異なり、Well-Being を画一化した言葉で括ることはできません。そのような中で、格差が拡がり分断化が進んでいく今の社会では、より個人化した多様性を包摂する社会へと発展してきたのです。

3.心の本質に宿る「意味」はより深く多様化する

人の心の本質に宿る「意味」は、一人ひとりの中で形づくられるものでもあり、社会を背景として形成されるものでもあります。社会は、個々人と社会の間での「意味」の相互のやりとりによって形づくられるともいえます。個人化した社会での「意味」は、一人ひとりの自分らしさを映し出して多様化し、他者の存在を尊重し包摂することによって深化していきます。

4.サステナビリティ社会の未来

これは、サステナビリティの本質でもあります。しかし、サステナビリティは社会の最終到達点ではありません。サステナビリティという概念自体も発展していくでしょう。世界の動きを見ていると、かつての成長優先の社会と融合したサステナビリティへと変容していくのかも知れません。とはいえ、人の心の本質と関わっている以上、個人化した多様性を包摂する社会は、画一化した構造を持つ社会に戻ることはないでしょう。

5.新たな価値の創造へ

「意味」が多様化し深化する社会では、市場を画一化して事業効率を高めるという発想は通用しません。『規模の経済』は、意味が多様化し深化する社会の中で、その前提条件を問い直され、『意味の経済』へと重心を移していくことになるでしょう。個々の顧客との相互のやりとりの中で「その人にとり、社会にとっても希少性のある意味」を創造することが新たな価値となるのです。


本メルマガは弊社ホームページのコラム “未来への歴史” と連携して作成しています。 “未来への歴史” という名称は、サステナビリティの未来社会を思い描いて日々書き綴った記事を「思考の歴史として振り返ることができるようにしよう」と意図して命名したものです。

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