#53 「裕福な暮らし」と「心豊かな暮らし」

[裕福な暮らし]
主に貨幣価値に換算することのできるもの、すなわち、所得、消費、不動産の所有によってもたらされるゆとりのある暮らしを言う。また、こうしたものを手に入れるための背景となる社会的地位、名声も裕福な暮らしを支えるものであり、[裕福な暮らし]の範疇として考える。

[心豊かな暮らし]
生き甲斐のある暮らし、働き甲斐のある仕事を通して得られる満足感に満たされた暮らしを言う。夢や希望の実現を目指せる仕事、お互いへの心遣いのある人間関係、日常の中にある幸せを感じられる家庭、助けあう地域コミュニティ、様々な格差を生み出さず将来不安を抱かせない社会制度が心豊かな暮らしを支える。これからの企業においては、こうした一人ひとりの心豊かな暮らしを実現するという視点を深化させていく経営が求められる。また、地域社会の持続可能な発展という視点から、歴史や文化を背景とした人々の習慣や生き方に心を配り、資源を保有する国や地域の環境保護や保全にも配慮し、人々が日々を過ごしていく暮らしが満たされたものとなるように、地域の暮らしに共生していくことのできる事業をデザインしていかなければならない。
 

サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役 池邊純一

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