人的資源管理と組織織力マネジメントの違い

HRM “human resource Management” と OCM “Organizational Capability Management” の違いを以下の図に整理します。

 最近は「エシカル&グリーン」が趨勢となってきていいますが、これまでの経済モデルの下で確立されてきた HRM “human resource Management” の目的は、あくまでも利潤追求となります。一方、OCM “Organizational Capability Management” で追求する目的は、前提として「エシカル&グリーン」があり、その取り組みによって経済成長と社会発展を実現するという考え方になります。
 近代化が進められた18世紀後半以降、人は「合理的経済人モデル」として捉えられてきました。そして HRM “human resource Management” はマズローの欲求段階説を基盤として、人を「自己実現を目指す」人間モデルで捉えるようになりました。一方、OCM “Organizational Capability Management” における「自ら意味を生み出す」人間モデルは、そもそも「常に瞬時に意味を生み出す」という人間の脳の働きに基づいたものです。
 HRM “human resource Management” は19世紀からの経済合理性を実現する社会モデルである「分業」が前提となっていますが、OCM “Organizational Capability Management” は、「協働」がベースとなる「協働するための主体的な自発性のある分業」となります。そこで「自ら意味を生み出す人々」は、その行動の様相から「社会的自律人モデル」によって捉えられるようになっていくものと考えています。
 HRM “human resource Management” の主眼は「経済」であり「働く」ことに対しても「アカウンタビリティ」が求められますが、OCM “Organizational Capability Management” では、人権を普遍的な価値観として捉え、社会の多様性や包摂性を拡げていくこと、脱炭素社会化して地球温暖化問題を解決すること、未来社会に豊かな自然環境を残していくこと等々について視座を高めて広範なものごとを思考して「働く」人たちが対象であり、アカウンタビリティだけでなく「社会に対する行動の説明責任」も問われます。

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