#70 AI(人工知能)をサステナブル経営に活かす (10) 事実を捉える変数をデザインする ③

[3] ネット上の情報


 2000年の初頭から、Webページにある情報をクロールする検索ロボットが普及してきました。しかし、商用化された検索ロボットのシステムは高額なもので、誰もが手に入れることのできる商品ではありませんでした。

 しかし、現在では、SNSに投稿された“今、この時に検索されているトレンドキーワード” を閲覧できる無償サービスも広がってきています。また、更には、そうしたキーワードを扱っているサイトをまとめて閲覧出来る仕組みも提供されています。
この数年は、キュレーションの仕組み、即ち、トレンドキーワードから深層にある背景や文化の流れを読み解いて、“今の、そしてこれからのムーブメント”を指し示してくれる仕組みの重要性が認識され、脚光を浴びはじめています。

 検索ロボットやSNSから収集したトレンドキーワードやキュレーションによって得た知見は、気づきを閃くきっかけ、顧客への話題づくり、提案のきっかけづくりには有効と考えられます。

 市場が成熟化し販売競争が激しくなるに従い、どの企業においても、営業力の強化、特に、提案型営業の重要性が認識される様になってきました。その結果、営業担当者は提案に際して、売り込もうとする顧客の情報を収集し、どんなニーズがあり、何に訴求すべきかを徹底的に分析することが求められる様になりました。
 この提案型営業に際しては、社内での類似事例における提案実績、新聞や専門紙等の紙媒体からクリッピングされた情報は当然のこと、拾い集めたキーワードをもとにネット上で様々な検索を行って、顧客企業が属する業界の最新の動向、当該企業のプロフィール、提供している商品やサービス、評判等のありとあらゆる情報を可能な限り収集した、顧客の困りごとを適確に把握し、提案書にまとめていきます。また、提案した際の顧客の反応や会話等、直接的に得た生の情報もフェードバックされ情報として記録されていきます。

 こうして蓄積された情報の質と量は、競合他社への優位性ともなり得る、最も価値のある資産であるとも言えましょう。

※[経営][意思決定]等は[思考]という視点で捉えているという意味を持たせて、[ ]をつけて記しています。

サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一

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