ダイナミックに行動する未来の組織

当社は、未来社会における価値を創造する働き方の改革として 社会の変化を生み出していくダイナミックに行動する組織の働き方 を提唱しています。

働き方改革は、制度上の議論、生産性の議論として論じられるばかりです。しかし、成熟した市場経済の状況をブレークスルーしていくためには、既存事業における生産性の議論ばかりでなく、イノベーションを興す組織のダイナミズム、クリエイティビティを高める働き方が必要です。

 

多様性と包摂性を重視する働き方への改革

 未来社会における働き方は、詰まるところ、イノベーションに関わる仕事に従事する働き方になります。イノベーションに関わる働き方は、色々な人の考え方や価値観の多様性に視点を当てて、一つの目的(ビジョンや当面の目的)の実現に向けて、多様な人たちを巻き込んでいく柔軟な仕組みにより実現されていきます。それは、一人ひとりが多様(ダイバーシティ)な価値観やスキルを持つ専門家集団としての働き方と、理念やビジョンの下で包摂性(インクルージョン)を持つ専門家集団としての働き方をあわせ持つ働き方です。そして、そうした働き方が相乗効果を生み出しダイナミックに行動する組織として機能していくことになります。
 

人工知能(AI)やヒューマノイドロボットとの協働

 これからの社会では多くの定型的な知的労働を人工知能(AI)やヒューマノイドロボットが担うようになります。人間は、この定型的な知的労働から解放されて、時間をよりクリエイティブな仕事に集中できるようになります。それは、働く時間と場所を拘束されて働く対価としての給料を得る働き方からの解放でもあります。
 

ギグ・エコノミーの時代におけるフリーランサーとの協働

 企業にとっても、定型的な知的労働にかかる人件費の多くをイノベーションに関わる仕事に振り向けることができるようになります。また、シェアリングエコノミーの時代にマッチしたフリーランサーを積極的に活用することで、固定的にかかる人件費を変動費化(必要な時点で必要な分の労働力を使用)することができます。こうした取り組みは、成熟化した市場の下で事業を営む企業にとって、すなわち、大量生産・大量販売の事業モデルが時代遅れとなった社会において、組織の生産性を高めクリエイティビティを高める有効な施策になります。
 

心が休まり、心豊かな暮らしのできる余地を残した働き方

 生産性やクリエイティビティを高める働き方の一方で、心が休まり、心豊かな暮らしのできる余地を残した働き方をデザインすることにも心を砕く必要があります。一人ひとりの持つ多様な価値観や考え方を発揮できるようにすることにより、未来社会における存在価値のあるビジョンを具体的に描いていくことが可能になります。それは、経済性や合理性ばかりでなく「社会価値創造の競争」に勝ち抜く戦略を構想し、組織のダイナミズムを生み出していく働き方です。これこそがこれからの社会にイノベーションを興していく働き方であり、こうした働き方に変えていくことこそが本来の「働き方改革」であるべきと言えます。
 

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