普遍的欲求への対応

 人は、誰もが幸福に過ごしたいと願って生きています。人は、人と人がお互いを尊重し合い、相互に協力しあって結びついていくことで社会の発展を実現し自らも成長していく存在でもあります。

  1. すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。 「世界人権宣言 第一条」より
  2. 人は自分の創造性をかきたてられるものに夢中になり、自分でこうしたいと思って行動するものです。
    当社コラム 「未来への歴史」 『#252 幸福に過ごしたいという願いを叶える』 より

 
 誰もが幸福に過ごしたいと願い社会と関わり合って経済活動をすることによって生きていくためには、「働きがいのある人間らしい仕事」が必要になります。

変革したいという心を動かす原動力

 変革したいという心を動かす原動力は、一言でいえば、「人生はこうありたい “What to be” 」という思いです。結局のところ、誰もが抱いている「幸福な人生を過ごしたい(人生を豊かにしたい)」にもつながっていくものですが、日々の暮らしの中で顕在化しているものを取り上げれば、それは人それぞれに、その時々によっても異ってきますので、その根底にある普遍的な思いにまで深めて考えなければなりません。

  • 時間、空間を有効に生かしたい
  • 人は無意識のうちに、居心地の良い場所、働きやすい場所、自分の時間に合わせた時間帯に仕事をしたいなどを強く願望しているものです。もし、それが実現できたらリラックスできるのにとか、効率よく働けるのにとか、そして人生を豊かに過ごせるのにとか思っています。

  • 生きていく上で必須な利便性を向上したい
  • 人は「人と人がお互いを尊重し合い、相互に協力しあって結びついていくことで、社会の発展を実現し、自らも成長していく」ことによって生かされ生きています。この際、上記1.で感じている不便を取り除きたい、それによって便利に過ごしたいと願うものです。結局、根源的には人は日々の生活の中で無意識にせよ「移動」や「伝達・意思疎通」の不便さを身に染みて感じており、常にその利便性を向上させたいと願っているものです。

  • 個が人生を豊かにするために根元的にあるべきものとして良くしていきたい
  • 人は人として存在したいと願っているものです。そこで、誰もが持つ人の普遍的な権利(人権)を持っていると主張し、もし、それが満足に得られないならば社会システムに強く要求することになります。また、地球上で安心して暮らしていけるために生態系・地球環境の保護や保全を求め、更には、社会に対して人との関係をより良くするために社会共通資本の向上を求めて生きています。

  • 人生を裕福にする価値を獲得したい
  • 上記1. 2. 3. の生きていく上での根源的な願いを叶えたいと求めつつ、人というものは誰しも人生を裕福に過ごしていくための経済的価値を求めて生きているものです。例えば、消費財としての資源(使用(消費)によって生じる価値)や将来の生活不安に備えるためのお金を求めて生きています。また、財産(所有するゆえに獲得される価値)を少しでも獲得したいと願って生きています。例えば、贅沢に暮らしていくためのお金やブランド品、名声や地位を求めて生きています。

  • 自己の存在意義を獲得したい
  • 人は裕福になりさえすれば幸福になれるというものではありません。人としてこんな人間になりたい、人に愛される人間になりたい、人に頼られる人間になりたいなど、将来の状態としての期待価値を実現したいと願って生きています。また、人は「働く」という経済活動を通して社会と関わって生きているものです。そこでは、誰もが「働きがいのある人間らしい仕事がしたい」と願っており、その根源には、一市民として自立し、社会の役に立ちたいという思いを実現するために、自ら内発的に自律して行動できるようになりたいと理想(自己の存在意義)を掲げて生きているのです。

 

普遍的欲求への対応』 にご興味のある方は サステナブル・イノベーションズ株式会社宛に お気軽にお問い合わせ下さい。