Thinking Technology

 イノベーションは「無から何かを生み出す」というよりは、今あることの「新結合」と「技術革新」により「創造的破壊」が引き起こされ、新たな文化が芽生え浸透していくという過程で実現されていきます。サステナブル という新たな思考であっても、このイノベーションの過程を踏むことが重要となります。
 

問題認識自体の問題と “Trigonal Thinking”

 一般に、従来の問題解決手法においては、解決しなければならない問題について、まずは、論点を整理して絞り込み、問題そのものを明確に定義することから進められます。しかし、これでは問題自体が限定され、解決のために前提が設けられてしまうことになり、その問題認識自体に問題があると、真の問題解決とはならなりません。 ここで 問題認識自体の問題 とは、『 目の前のことに囚われて問題を捉え、それを解決しさえすれば良いとして課題を設定し、深く考えることなく行動しようとすることで引き起こされる問題 』 です。

当社では、この 問題認識自体の問題 が生じない様に Trigonal Thinking(TM) という効率的に思考を進めていくための方法論を独自に開発しています。

 

BKN:Business Knowledge Network 問題の気づきと解決策を誘発させる知識ベース(Thinking Base)

 現実的には、一度に全ての問題を解決しようにも、時間的、経済的、人的な制約があり、むしろ、論点を絞り込んで(優先度をつけて)、一つひとつを確実に解決すべきだと考えられます。しかし、社会を包み込んでいる様々な問題は互いに絡み合っている複雑化しており、個々の問題を解決しても、全体としての解決にはならないことの方が多いとも言えます。

 企業経営の視点からものごとを考えると、どうしてもプロダクトアウトの思考にはまりがちになります。
 一般に、「顧客の立場になって考えなさい」とか「マーケットインで考えなさい」とか言われますが、普段から利便性や効率、収益性やコスト削減を考えさせられている立場からすると、それは極めて難しいことです。ましてや、「社会の持続可能な発展を考えなさい」などと言われても、どうしたらよいものか思い倦ねるばかりでしかないでしょう。

 
そこで、こうした技術的な課題を解決するために、当社では、その先を見透した計画策定の実現を目指して、BKN:Business Knowledge Network という Thinking Base(思考するためのビジネス知識データベース)を開発しています。
 

“BKN : Business Knowledge Network” は、単なる知識を集めたデータベースではありません。 社会問題や解決への取り組み、人々の暮らしの中の深層にあるニーズやコーズ(社会全体がこうあって欲しいという思い、周辺の人達にこうしてあげたいという心遣い)、経営施策を網羅的(MECE)に集めた施策の辞書という機能もありますが、むしろ、[社会-一人ひとりの暮らし-経営]の中の様々な知見の出会わせてセレンディピティと大局から深層へのブレークダウンを引き起こすための構造を持ってデザインされています。

        BKN:Business Knowledge Network は、こちらをご覧下さい

 
 “BKN:Business Knowledge Network” は、過去に蓄積された先人の知恵を活かしていく(知識の新結合)要の技術です。それは「先人の知恵を集めた辞書」でもあります。ただ、一般的に言われる辞書と異なる点は、単なる知識の体系や用語集としてではなく、知識のつながりを辿れる仕組みを根底の設計思想(デザインコンセプト)として構築されていることで、それが “BKN:Business Knowledge Network”の最大の特長となっています。まさに、知識のつながりを辿ることで「知識の新結合」が生み出されると考えています。
 
 しかし、知識のつながりを辿ることで「知識の新結合」を生み出してもイノベーションを巻き興せる訳ではありません。イノベーションがイノベーションを生み出していく好循環を意図していかなければなりません。その好循環は、技術革新が目指していく未来像、社会の発展、経済の発展、経済の発展、組織・人の成長という イノベーションの筋道 を辿りながら、社会システムの進化、社会的風土の変容、プラットフォームの進歩、プロダクトの深化という イノベーションの過程 を経て実現され、企業の持続可能な成長につながっていきます。
 

ご興味のある方は こちらより お気軽にお問い合わせ下さい。あるいは、info@clem.co.jp  サステナブル・イノベーションズ株式会社宛にご連絡下さい。