KPI 体系図  (見透せる化)

“KPI:key Performance Indicater” 体系図は、戦略体系図(ストラテジーマップ) と表裏して存在するものです。何故なら、戦略には目的がありその達成度を評価するのが管理指標だからです。KPI 体系図に基づいて指標の目標値に対する達成度を示すことで、今の状況を適確に把握することができるようになり、また、様々な状況変化と合わせて評価することにより(頑張って無理して示した努力見通しではない)着地点を見透せることにもつながります。

また、KPIの体系は、単に、 KPI 間の相関関係としてだけではなく、ダイナミクスなシステムとしての取り組みとして纏めるべきものです。理想的には、全てを金銭価値に置き換えて指標化することで、関わる人たちのコスト意識、財務感覚を養うこともできますが、「経済価値を追求する前提として、企業は社会問題を解決することで社会価値を高めていかなければならない」という新たなパラダイムの下では、全てを金銭価値に置き換えることは、恣意性を多分に含んでしまい、現実味もなく無意味な数字のお遊びとなってしまいます。また、「経営による社会問題の解決」を中核に据えた経営においては、社会的価値の生産性を目標とした指標管理がなされなければなりません。
 

“KPI:key Performance Indicater” の体系は KPI 間の相関関係としてだけではなく、本来、上図の様に、システムダイナミクスの考え方を取り入れた形で纏めるべきものとなります。

 

KPI 体系図(見透せる化)をどの様に作成するのか?

理想的には、全てを金銭価値に置き換えて指標化することで、関わる人たちのコスト意識、財務感覚を養うこともできますが、無用な配賦処理と無意味な仕訳処理の発生につながることを考えれば、BSC(バランスト・スコアカード)で示されている様に、「財務?顧客ービジネスプロセス?学習と成長」に関する指標の体系化(関係付け)に留めておくことも必要な妥協と言えます。BSC(バランスト・スコアカード)のバランスとは、元々、財務と非財務、短期と長期、顧客と株主の間でのバランスを意味しており、サステナブル を意図した経営においては、更に、“社会と顧客と株主” の間でのバランスも考慮するとなると、全てを金銭価値に置き換えることはなおのこと非現実的な努力と言えます。また、サステナブル を中核に据えた経営においては、そもそも、社会的価値の生産性を目標とした指標管理がなされなければならないということも考慮にいれておく必要があります。

 

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