当社ではトランスフォーメーションを構想するための思考の方法論として “Trigonal Thinking TM ” を提唱しています。

社会に目を向け将来を見通したトランスフォーメーションを意図し、経営戦略を構想することは極めて複雑な思考となります。 “Trigonal Thinking TM ” はものごとを漫然と捉えて考えるのではなく、どんな視点で考えるかを整理して思考しようという方法論です。
- 何よりも、まずは、社会を俯瞰して社会の趨勢を捉えようというのが「高く」という思考です。それには、現在の趨勢だけでなく歴史観も踏まえたインサイト、および、未来への予見(フォーサイト)も必要です。
- 企業を正しく導くには、適時適切な舵取りをしなければなりません。そのためには、可能な限り限定合理性を排除して、偏見的な見方ではなく客観的に状況を捉える必要があります。「広く」データを収集し、経済合理性に適う指標を設定して、定量的に分析し評価することが重要です。
- 社会的価値を創造する人を中心に捉えた「多様に」という思考が大事です。今日では特に、倫理的な公正性、多様性の包摂が重視されています。
- 深掘りして本質を「深く」追求することも必要です。これは、根元的な普遍性を追求する思考でもあります。しかし、その一方で、複雑系化した今日では、世界を覆い尽くすような普遍性は失われ、社会学で言う「中範囲」での普遍性から類推される普遍性が現実解なのかも知れません。不特定の人たちがネットワークでつながる今日にあっては、間主観(個々人の主観が相互的に作用し、客観的な世界が形成される)が失われた普遍性の代替になるのかも知れません。また、最近ではパーパスの重要性が再認識されてきています。企業の存在意義と個々人の生きる目的との調和が必要になります。
- 人には認知バイアス(正常性バイアス、現在バイアス、現状維持バイアス等)、あるいは、社会的ジレンマ問題や認知的不協和があり不合理に思考するものです。そのため様々なコンフリクトが発生します。一つの考え方に固執することなく「批判的思考」も必要です。
- いくら「高く」「深く」「広く」「多様に」「批判的に」を思考しても、自分自身に納得感が得られなければ絵に描いた餅にしかなりません。「リフレクション」は他人事で思考するだけでなく、自分事として、自らに振り返って心で感じ取り、自らの意志として思考回路に組み込むことを意味します。それは、組織の中で個々人間の相互作用(コミュニケーション)をしながら深められていく省察でもあります。
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