知をつなぎ協創するネットワーク

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一人ひとりの意識が高まり自立する様になってくると、働くことの目的は、組織の利潤追求のためではなく、自分が人生でやり遂げたいと思っていることの実現へと変化していく。そして、そうした人達が共通の目的を見出して組織に加わり、あるいは、組織の内外で個々にコミュニティを立ち上げて共通の目的を持つ者同士が協働する様になる。こうして自己創出したコミュニティの中では、個々人は、内発的な動機に駆り立てられて自律的に行動する様になる。 ロボットや人工知能技術が社会の中に普及し働き方や暮らし方の中に浸透してくると、人々は、定型的な業務から解放され、自分の目的を実現するために、ソーシャルネットワークにより様々な知識を探索し、また、IoTとつながったデータを分析して、自分だけのアイデアを創造するために思考する様になる。やがては情報収集やデータ分析もロボットが担う様になり、また、ソーシャルネットワークにつながった知識ベースが人格を持った人間(VRによる映像)の様に人と対話しながら新しいアイデアを創り出していく様にもなる。 抽象化された目的と知識ベースや人工知能の深層学習に必要なパラメータが紐づけられ、目的に対する具体的な目標値を設定することによって人工知能が起動し、当該目的を達成するためのストーリーやプロセスを提示してくれる時代も近くに来ている。そして、その採用の可否の経緯や実施結果が知識ベースや深層学習機能にフィードバックされ、機械が賢くなっていく。 未来社会においては、人々は共通の目的を持つ者同士がネットワークでつながるだけでなく、ロボットや人工知能ともつながりながら、知を創造し、その結果は、人の経験知として蓄積されるばかりでなく、ロボットや人工知能、知識ベースにもフィードバックされて賢くなっていく。 未来社会に向けた価値を創造していくプロセスは、人と人が目的によってつながり、人と機械が知識を媒介としてつながることによって、協創していくプロセスとして実現されていく。


【認識すべき課題】 (時代背景、社会問題と背景要因)

  1. IoT、ロボットや人工知能技術は、職場、及び、社会生活への適用の場を増やしつつある。その結果として、ロボットや人工知能が人の労働機会を奪うとも言われている。
  2. ロボットや人工知能技術が進化しシンギュラリティ(技術的特異点)に到達すると、未来社会がこれまでとは異なる次元に突入していくとも言われている。
  3. SNSの普及と生活への浸透により、人は、世界中の誰とでもつながることができる様になってきた。
  4. 21世紀型の経営モデルでは、企業は社会の一員として社会とつながり、従業員も生活者として社会とつながっていて、社会と企業と従業員が一体化してつながっていく。

【未来における社会的価値の創造】

  1. 21世紀型の経営モデルでは、人は、ロボットや人工知能が担うべき仕事の役割を分担しながら活動していくことになる。
  2. 人は、ロボット、人工知能が協創しながら未来社会の価値を創造していくという新たな組織文化の中で、新たな組織学習の文化を醸成し、新たな組織学習の仕組みによって人としても学習し成長していく。
  3. 企業は社会の一員として社会とつながり、社会と企業と従業員が一体化してつながっていくための、生きていくことに対する深層にある真実の知を学習していく。
  4. 機械が深層学習によって進化していくとともに、人は、緩いネットワークの仕組みにより知をつなぎ協創していく。この知をつなぎ協創していくネットワークにより、人は、組織学習をして進化していく。


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