ポストネットワーク社会になる

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今のネットワーク社会は、さらに進化し、機械と人間が会話し相互に反応して思考し行動するポストネットワーク社会になっていく。 ポストネットワーク社会では、遠隔に離れた言語や文化の違う人同士が同時通訳でコミュニケーションを図れる様になり、人の交流も仕事もその人の“意”を通じる環境で行える様になる。もし、何かの概念を知りたければ、検索エンジンがその意に沿った知識をネット上から見つけ出して解説してくれ、あるいは、その用途に即した文献を探し出してくれる。 もし、面識のない誰かが、ネットワーク上のエージェントが6次のつながりの中から伝(つて)を手繰ってあなたのネットワーク環境に忍び込んでくれるとしたら、それは脅威でしかない。そもそも、不要な勧誘メール等が今でも溢れており、犯罪にも悪用されている。ポストネットワーク社会では、そうした脅威から隔離されたセキュアな環境が構築されていなければならない。セキュリティ技術はポストネットワーク社会を支える基盤となり、そのための技術革新が不可欠である。また、自然発生的に進化してきたこれまでのネットワーク社会を轍として、ポストネットワーク社会では、こうした他人のコンピュータに忍び込む犯罪を起こさせない社会を築いていくことも必要である。犯罪のない社会を創ることはできないが、コンピュータを使った犯罪を起こさせない技術をネットワークシステムに埋め込むことは可能であろう。コンピュータ犯罪に対する罰則や社会的制裁といった法整備も必要であろう。国家による犯行に対しても国際社会による制裁の仕組みが必要である。 ポストネットワーク社会というこれからのパラダイムは、創造していく未来社会の価値としても大きい。未来社会の人類の繁栄につながるイノベーションとして、ポストネットワークの社会を築いていく取り組みに、国の戦略事業としても、民間企業の研究開発としても、大きな投資をしていくべきであろう。


【認識すべき課題】 (時代背景、社会問題と背景要因)

  1. グローバル規模でSNS“Social network Service”が普及し、日常生活に深く浸透している。
  2. ウェブ技術により、6次のつながり、ゆるいつながりが実現し、人間関係は際限なく広がっていく。
  3. IoT、IoEにより、全てのモノがネットワークにつながり、相互に情報のやり取りが可能になっている。
  4. 個人情報が盗み取られたり、脆弱性のある機器をハッキングの土台にされたりする事件が増えてきている。一度流出し拡散した情報や画像はネットワーク上に永遠に残るために、悪用された個人情報は永遠に消し去ることができない。

【未来における社会的価値の創造】

  1. 自動翻訳技術の進化により、人と人とのつながりは言語の壁を越え、国や地域や民族、文化の壁を乗り越えて世界中に広がっていく。
  2. 越境ECにより国や地域を越えた商取引が普及していく。
  3. フリーランサーはネットワーク上で仕事をこなし、ギグエコノミーがグローバル規模で広がっていく。
  4. 特許や著作権、商標などの権利は、国内のみでなく、国際的な保護が必要となっていく。
  5. 音声認識、VR、AR、MR技術、脳波を機械に伝える技術の進化により、人間はコンピュータや携帯端末に触れることなく、いつでもどこでも情報を伝達したり検索したり、また、コンピュータ処理を指示したりすることができる様になる。


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