人工知能やロボットと共生するネオ多様性の社会になる

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多様な生き方を受容する寛容な社会に向って世界は動いている。 一国主義や保護主義等による分断社会への風潮もあり不寛容な社会に向かっているという将来への不安もある。それは、主に、20世紀の経済発展を支えてきた衰退産業に従事する人たちの生活不安、紛争によって生活の場を奪われた移民がもたらすと思われている失業や貧困問題、富がほんの一握りの人たちだけに集中するという経済格差問題に起因する。 人口減少化で生じる人手不足問題、高齢化と生産年齢人口の総人口における比率の低下による社会保障費の負担増大の問題(プライマリバランスの問題)を解決するために就労人口を増やそうというコンテクストから、働き方改革の一環として雇用や昇進の多様性も主張されている。 20世紀の工業化、近代化の結果として、自然環境の破壊が進んだ。それは、主に、経済開発という名のもとに進められた自然環境の破壊、廃棄物や公害による自然環境の破壊、乱獲による自然環境の破壊によるものである。種の絶滅による生態系の多様性の絶滅は、生態系全体のバランスを破壊する怖れもあり、将来の地球環境にとって深刻な影響を及ぼしかねないと危惧される。 近年、進歩が著しい人工知能やロボット技術は、ヒトの生活の場や職場にも進出してきている。こうした人工知能やロボットの技術革新は、ヒトの暮らし方や働き方の不便さを解決してより楽になるように改善することが目的である。その一方で、人工知能やロボットがヒトの仕事を奪っていくと懸念もされている。それは、不寛容な社会に向かう社会の風潮を助長するものとなるとも危惧される。 ネオ多様性の社会における技術革新は、何よりもヒトが寛容な社会を築いていくための道具でなければならない。また、自然環境の破壊を防ぎ生態系の多様性を守っていくためのものでなければならない。20世紀までの技術革新の轍を踏むことがないように、21世紀の技術革新、ひいては、イノベーションは経済成長や利便性ばかりでなく、まず、第一義として、共生する社会、すなわち、寛容な社会の発展、生態系の保護と豊かさを思考して進めていかなければならない。

【認識すべき課題】 (時代背景、社会問題と背景要因)

  1. ロボットや人工知能技術は、職場、及び、社会生活への適用の場を増やしつつある。
  2. ロボットや人工知能が人の労働機会を奪うとも言われている。ロボットや人工知能技術が進化しシンギュラリティ(技術的特異点)に到達すると、未来社会がこれまでとは異なる次元に突入していくとも言われている。
  3. 日本においては、高齢化と少子化が進むことで人口減少社会となり、人手不足が社会問題となってきている。
  4. 世界においては、人口増大へと向かっている一方で、中国やインドなどの人口の多い国において人口オーナス社会化に向かっている。

【未来における社会的価値の創造】

  1. 人は社会や組織、個人とのつながりで生きている
  2. 人が担うべき仕事とロボットや人工知能が担うべき仕事の役割分担によって、人はより自分らしく自己実現に結びつく仕事、更には、自己を超越して他者や自然環境とも一体となり、社会の発展に結びつく仕事に集中できるようになる。
  3. 人に求められるのは創造的な仕事となる。それは、クリエイターばかりでなく、新たな仕組みを生み出す仕事だったり、繰り返されることのない新たな状況に対する判断だったりする。
  4. 人は時間や場所に拘束される仕事に追われる日々から解放されて、より時間的にゆとりのある生活を送くれるようになる。
  5. ロボットや人工知能が担うべき仕事の役割分担をすることで生産性が向上する。
  6. 経済合理性の発想によらず、ウェルビーイング、クオリティオブライフの発想に根差した産業への転換を図っていく。
  7. これからは、人の暮らしの中にロボットや人工知能が浸透し、人は社会や組織、個人と、そうした人の暮らしに浸透してきているロボット(例えば、看護ロボット、介護ロボット、ペットロボット等)や人工知能も人間関係の一員としてつながっていくことになる。


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