#107 ビジョンを描くということは自分の心との対話である

 ビジョンを描くということは、社会の変化に惑わされたり、まわりの意見に流されたりということではない。データがこうだからとかいうことでもない。
 こうしたことは前提を築いて思考する論理思考であり、過去に起きたことを前提とし、形式知であれ、暗黙知であれ、経験や一般に認知されている知識に基づいている。
 そうした過去の経験知は、その経験の時や周りの状況において正しいとしても、そこから演繹的に、または、帰納的に未来社会を描いたとしても、周りの状況(すなわち、前提)が変わっているかも知れず、必ずしも正しく成り立つとは限らない。
 未来社会を描いていく際に、今と同じ前提を築くことはできない。まずは、自分の心と対話をして、『一人の人として、そして、生きた証として未来に引き継ぐものを残すために、私は、自分の人生をかけて本当に何をしたいのか』を見つけることから始めることが必要である。それは、日々の暮らしの中で、少しずつ明らかになってくるものかも知れない。すぐには形にならなくても、文章にならなくても良い。とにかく想い描いて少しずつ形にしていけば良い。そして、最初は夢のようなものかも知れないことを徐々に理想像として描き、現実と理想との間にあるギャップを認識し、それを埋めていく様子を描写していけば、それがビジョンになっていく。

サステナブル・イノベーションズ株式会社 代表取締役社長 池邊純一
 

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